2ちゃんダウン、サーバ攻撃って何?

サーバ攻撃という言葉が話題を呼んでいる。日本最大級の利用者を誇る巨大掲示板「2ちゃんねる」のサーバが意図的にダウンさせられたという報道や、米Googleも年明けに、中国から意図的な攻撃を受けていると発表していた。ここ日本でもサイバー犯罪が問題視されて久しいが、そもそもこの、サーバ攻撃とは一体どのようなものを差し、どのような被害をもたらすものなのだろうか。オールアバウト「インターネットサービス」ガイドの水上浩一氏に聞いた。「サーバ攻撃には大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつが目標としたサーバやネットワーク自体にアクセスを集中させ、負荷をかけるパターン。こちらはサーバをダウンさせ、利用そのものをできなくすることが目的です。もうひとつはブラウザやサイトのセキュリティホール(見えるべきでない情報が第三者に見えてしまうような不具合)に不正アクセスし、ウイルスを仕掛けてデータを改ざん、盗むなどする行為です。こちらは説明したとおり、狙いを定めたデータを盗むことや壊すことが目的になります。前者は先日の2ちゃんねるに対する攻撃に代表されるように、対象ページのリロードを一斉かつ大規模(このケースでは数万規模)の人数(台数)を使って行う物量攻撃ですね。一方、Googleが発表したサーバ攻撃の際は、Googleだけではなく30数社のデータが標的にされ、結果いくつかのデータが吸い上げられてしまいました」こういったサーバ攻撃は主に企業や、サイト自体をターゲットにしたもので、これに関連して一般ユーザが受ける被害は「お気に入りのサイトが見られなくなったり、そのサイトにウイルスが仕掛けられていれば2次的に感染してしまう可能性がある」と同氏。例えばこういった攻撃に、個人ブログやSNSのアカウントが標的になることはありうるのだろうか?「ないとは言い切れません。私怨や、サイトの内容が炎上を誘うような内容であれば可能性もあります。しかし一般ユーザの個人利用ですと、大手サイトからサーバをレンタルしているケースが多く、サイトをダウンさせるほどの攻撃を仕掛けるには親である大手サイトのサーバに攻撃をかけることになります。ウイルスを仕掛けるにしても同様に、提供元に侵入する必要があり、そこまでのリスクを冒すとなると、あまり現実的ではないと思います」個人が標的になる可能性は薄そうだが、いち企業人としてもその対処法はしっておきたいところ。最後に対策と今後の展望を聞いた。「個人でも企業でも使用するOS、PCブラウザのセキュリティチェックを怠らないこと。これは必須です。ウイルスとセキュリティの関係は互いに進化し、いたちごっこになりがちなのでなおさらです。物量攻撃に関してはサーバの増強が考えられますが、それにも限度があります。起きる前の対策は難しく、むしろ起きた後にすぐに対応できる準備をしていくことが大切でしょう。サーバ攻撃によってPCだけでなく、携帯、スマートフォンなどのモバイル機器、そしてネットワーク家電にまで影響が出る可能性もあります。そうなれば個人との関わりも今より増すでしょうし、情報収集はしておいたほうがいいでしょう」【All About 専門家ニュースガイド:All About ニュース編集部】■関連記事・ナゼモテる?アヒル口がウケる理由・ニンニクいれますか?ラーメン二郎は今・USTREAMって?ネットは生中継時代へ・「レシピ」はこちら・「カレーレシピ」はこちら

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